読響 第570回定期演奏会を聴きました

 ハイドンとベートーヴェンのプログラムでした。不勉強で指揮者の鈴木秀美さんを知りませんでした。興味は自分と関係のあるホルンとトランペットのプログラムであることでした。

 いやあ、素晴らしい指揮者です。曲頭の振り出しから雰囲気がある。オーケストラの奏者の呼吸をうまく合わせて曲が始まります。舞台に登場し、拍手を受けて礼をしてオケのほうに向き、振り初めまでの間がとてもよくハマります。この雰囲気がただものではない。
 指揮法も派手なところはありません。短めの指揮棒で、振る高さは腹から顔の範囲。派手に大きく振ることはないです。無駄な膝の屈伸も無い。pの部分で膝を曲げることはありますが、その時も上体はまっすぐ。奏者にとって見やすい棒だと思います。
 ハイドンはBGM的な音楽になりがちですが、テンポ強弱を巧みに扱い、音楽が美しく構築されました。
 ホルンとトランペットを演奏したゲリエ。トランペット協奏曲の後のアンコールは、第二楽章でした。テクニックは相当なものですが、この日の演奏会は指揮者が全部持って行ってしまいました。
 ベートーヴェンの7番。昨年だったか、都響アランギルバートで同じホールで聴きましたが、全然問題になりませんね。
 鈴木秀美の指揮は素晴らしい。一昨年にベートーヴェン3番を振ったそうですが、その時は聴かなかったのか? まったく記憶なし。

 この日の演奏会。隣の巨漢の鼻息が我慢できませんでした。それに拍手をすると座席が揺れる!しなくてもいいのにいつまでも拍手している。ベートーヴェンが始まる前の休憩でたまらず席替えをお願いしました。会場係の方に感謝。元の席は3階でしたが、2階席に案内してくれました。下手寄りの最後部の列。遅参者対応用の席を許可していただきました。
 

 会場で今シーズンの読響のプレゼントCDをもらいました。カンブルラン指揮 シューベルトのザグレート。


読響 第570回 定期演奏会 
7月12日 [水]19:00 東京芸術劇場
指揮:鈴木秀美
ホルン&トランペット:ダヴィッド・ゲリエ
ハイドン:歌劇「真の貞節」序曲
ハイドン:ホルン協奏曲第1番
ハイドン:オラトリオ「トピアの帰還」
ハイドン:トランペット協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番


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