プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』全幕《新演出》
歌劇「蝶々夫人」を観ました。
緞帳のないホールでの公演。装置は簡素。ほぼ、衝立型の襖が何個かあるのみ。それを黒子が動かし場面転換させます。バックは流行のマルチスクリーン風の2階建てのイメージ演出。シルエットで見せたり、実物見せたり。スカラの今シーズンのは3階建てだった?
ピンカートンのロレンツォ・デカーロ。声量不足でした。ほかの日本人歌手と比較して物足りない。この日の蝶々夫人・小川里美の出来は上々。蝶々夫人が悲劇に見えたのは初めて。でっぷり太った歌手ではストーリーが跳んでしまうけれど、痩身の蝶々夫人なら簡素な演出も生きてきます。この舞台で巨体の蝶々夫人がやっている場面を想像すると笑えて来る。
一番目だったのはスズキ役の鳥木弥生。堂々、舞台回しをつとめました。ブラーバ。
東京芸術劇場シアターオペラvol.10 全国共同制作プロジェクト
プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』全幕《新演出》全幕・日本語字幕付原語上演
指揮:ミヒャエル・バルケ
演出:笈田ヨシ
蝶々夫人:小川里美(2月18日出演) 中嶋彰子(2月19日出演)[ダブルキャスト]
スズキ:鳥木弥生
ケイト・ピンカートン:サラ・マクドナルド
ピンカートン:ロレンツォ・デカーロ
シャープレス:ピーター・サヴィッジ
ゴロー:晴 雅彦
ヤマドリ:牧川修一
ボンゾ:清水那由太
役人:猿谷友規
いとこ:熊田祥子
ダンサー:松本響子
父親:川合ロン
召使:関裕行、松之木天辺
村人:重森一、山口将太朗
管弦楽:読売日本交響楽団[東京公演]
合唱:東京音楽大学[東京公演]
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